強さ
基礎は、その名の通り建物の支えの基礎となる重要な構造です。どんなに基礎から上の構造が強くても基礎がしっかりしていなければ意味がありません。間取りに合わせて必要な基礎の耐力がなくてはいけません。


基礎は、その名の通り建物の支えの基礎となる重要な構造です。どんなに基礎から上の構造が強くても基礎がしっかりしていなければ意味がありません。間取りに合わせて必要な基礎の耐力がなくてはいけません。
最近は「布基礎」という工法は、ほとんど見られなくなりました。床下を覗いてみたら土が見えるものが布基礎の工法です。この工法の基礎ですと常に土台や床板は地面からの湿気に影響を受けていますので、地域の気候や床下の換気がしっかりできているかなどで建物の寿命に関係してきます。
現在の工法のほとんどは、「ベタ基礎」で作られています。床下全体をコンクリートで覆うため土の部分は露出しません。コンクリートで土との遮断をしていますので、土からの湿気は上がりにくいのですが、コンクリート自体も大量の水を混ぜて作るものですので、しっかり乾くまで換気が不可欠です。
しっかり乾燥するまで3年かかるとも言われていますので、竣工後床下換気はしっかりとしなくてはなりません。
高気密・高断熱の高性能住宅は、基礎からしっかり断熱します。基礎は、蓄熱材の側面を持っています。いったん温まると冷めにくく、冷えてしまうと暖まりにくいという性質を持っています。
例えば、真冬の底冷えする外気にさらされた基礎は、氷のように冷たくなります。いったん氷のように冷たくなった基礎のコンクリートは、室内の床へと冷たさを伝えます。これを「冷輻射」と呼びます。
このような状況を避けるためにバウハウスデザインでは「基礎断熱」を推奨しています。