セルフビルドも思い出。光に満ちた伸びやかな25畳のLDKがある家Works Case#01 川崎多摩M様邸
高気密高断熱とアトリエ建築家のプランニングの2点がM様がバウハウスデザインを選ばれた決め手。光に満ちた25畳の1階LDKは、ほぼ1ルームの伸びやかな空間。奥様お気に入りの白いアイランドキッチンとご主人が惚れ込んだ無垢のブラックウォールナットフローリングの対比が印象的。床は、ご夫婦とご友人の協力で無塗装の素材にオイルを塗って仕上げました。
LDKにはホームパーティ―にも活躍する薪ストーブを設置。火入れすると室内全体が心地よい暖かさに包まれるのは高気密高断熱ならではの体感。「友人たちと家づくりに参加できたことがとても良い思い出です。」と嬉しそうに語って下さいました。
【基本情報】
- 敷地面積/245.82m²(74.36坪)
- 延床面積/127.42m²(38.54坪)
- 家族構成/夫婦2人、犬1匹
- C値:0.3cm² / m²
- Ua値:0.48W /(m²・K)
「高低差というデメリットを活かす設計」
建築家/登田 圭吾(THIS ONE DESIGN OFFICE)

道路から2.5m下がったところが宅盤となる敷地条件。このプロジェクトは傾斜地に立地する難易度の高い設計となった。登田氏は、この高低差を活かしたプランニング挑むこととなった。最終的な案として提示したのが2階エントランス。2.5mという大きな高低差をいかし、玄関が2階になるという変則的な設計。逆に1m程度の小さな段差では生み出されない設計だった。植栽に囲まれたデッキ空間で暮らしたいという施主の要望を叶えるために、リビングは1階。玄関からリビングへ降りていくという特殊な設計となった。
エントランス側の外観は、1階部分が道路下に隠れる形となるため、平屋づくりに見えるファサード。玄関の中に入ってみて2階建ての構造だとわかるサプライズ的な設計になっていることも特徴の一つ。1階のリビングの中央には薪ストーブを配置し、2階の玄関脇をまっすぐ抜ける。煙突の抜き方から登田氏のユニークな発想力がうかがえる。
建築家プロフィール/登田 圭吾