コの字の設計で開放性のある明るいリビングとプライバシーを両立した家Works Case#15 横浜市青葉区M様邸
一番大切なことは開放感のあるLDKを実現すること。子供も大きくなってきて、家族の時間もそれぞれ尊重するようになってきた。それぞれの時間がありながらも家族のつながりが感じられる空間が欲しかった。
土地の特性を最大限に活かし、借景としてリビングに取り込める中庭を実現した設計は家族のお気に入り。外観は極めてシンプルで合理的なデザイン。外観からは内部の間取りを想像できない建築設計がポイント。
【基本情報】
- 敷地面積/ 128.97m²(39.01坪)
- 延床面積/97.08m²(29.37坪)
- 家族構成/大人2人、子供2人
- C値:0.2cm² / m²
- Ua値:0.46W /(m²・K)
「北側リビングという答え」
建築家/河添 甚(河添建築事務所)

敷地の特徴は、北側道路に面した長方形の整形地。道路と地盤面の高低差が1.5m程。南側には庭をゾーンニングし日差しの取り込みやデッキなどをつくりたいが、東側の隣地の庭と干渉してしまいあまりよくない環境にあった。河添氏は、施主とのコミュニケーションを丁寧に行い解決策を見出し、それが最大の魅力となる。
回答は北側リビング。北側が道路ということで、北側からは安定した光を入れることができると判断。南側の庭をあきらめることで中庭という魅力的な空間を提案。道路との高低差があるため、玄関までの階段アプローチは長めに取らなくてはならないため、玄関が南側に配置された。結果、中庭空間を通過してエントランスにたどり着くという風情をつくりだした。
建築家プロフィール/河添 甚