バウハウスデザインTOPICS

『ARCHI』はARCHITECTUREやARCHITECTなど建築に関することば。
では「ARCHIな人」とは?建築家そのもの?それとも建築家が建てた家に住んでいる人?

「アーキな」というテイストを定義付けするのは難しい。
しいて表現するならば、
「建築家がデザインした建物のようにすっきりと無駄がない」
「どこか一本芯が通っていて洗練されている様子」あたりだろうか・・・。

ここでは、バウハウスデザインが建てたアーキな家に暮らすアーキな人にフォーカスする。

「生き方がARCHIな女性」

2018年11月18日、バウハウスデザインの家(OB様宅)見学会と同時イベントのフレンチdeクリスマスディナー(料理教室)が開催された。 今回フォーカスする「アーキな人」は、このイベント開催にご協力下さった小田さんである。

「広いバルコニーは必須だった。なぜなら、フランスの夫の実家では、バカンスを過ごす別荘に行くと、朝・昼・晩とも必ずオープンテラスで食事をするのだ。フランス人にとってそれはとても自然なことで、我が家を設計するうえで、とりわけ夫にとっては最大のポイントであった。

それはきっと私にとってのキッチンと同じくらい…」そう語る彼女は、2015年にバウハウスデザインでご自宅を建設された小田さん。

ご主人にとって最大のポイントとなった広いバルコニー。息子さんと一緒にくつろぐご主人。緑道に面した好立地を最大限に生かした癒しの空間。柔らかな緑と吹き抜ける風が心地よい場所。小田さんにとってこのバルコニーはセカンドリビング。ハンモックでお昼寝したり、お茶を飲みながら家族でくつろぐのにも最適。

小田さんは、単身渡仏し、オーベルジュでシェフとして腕を振るっていた本格的フレンチシェフであり、2児の母でもある。現在は、ご自宅でフレンチの料理教室をされている。

背が高くてすらっとした佇まいにも、気さくに話して下さる感じにも、フランスのエスプリというのだろうか、どこか凛とした気品を感じる素敵な女性。

小田さんの料理教室は、フランスの文化やフランス人の食材に対する考え方などの話を聞くことができてとても楽しい時間だった。

クリスマスディナーのレシピは、

  • 「前菜:ブランダードと白子のムニエル」
  • 「メイン:POULET ROTI」
  • 「デザート:ビュッシュドノエル」

どれもおしゃれで盛り付けもテーブルコーディネートも真似したくなるものばかりだった。

この日のしつらえはクリスマスがテーマ。窓辺や棚、テーブルにさりげなくディスプレイされたNOEL。「全部IKEAよ。」と奥様。単に高い物=良い物とはしない、様々なアイテムを組み合わせるセンスはさすが。12月に入ったら本物のモミの木がバルコニーに登場する予定。

丸鶏をさばく時、丸鶏の脚をたこ糸で縛る時、鶏の中に栗ごはんを詰める時…手際良く食材を処理し、レシピを進めていく彼女の手元は、まるで職人のようだった。家づくりの現場で木材と向き合う大工の姿に一瞬重なって見えた。

マッシュルームの芯やにんじんの皮は捨てずに冷凍しておく。オリーブオイルで炒めてちょっと焦がしてからブイヨンスープで濾すとすごく美味しい体に優しい栄養満点のスープができる。」そういう食材をリスペクトして大切に使う姿もまた職人と重なった。

フレンチdeクリスマスディナー(料理教室)。ママにぴったり寄り添うお嬢さん。大好きな自慢のママ。憧れのママ。レシピは小田さんオリジナル。盛り付けにもセンスが光る。

前菜、メイン、デザートどれも本当に美味しくて、説明も含め味わい深いレシピ。忘れられない素敵な時間と空間だった。

「キッチンだけのプランニングに半年かけた」という、完全無垢の高級ステンレスを使用したtanico製完全オーダーメイドのスペック

  • シンク下にごみ箱を設置。
  • グローエのタッチレス水栓。
  • Ascoの食洗機。
  • AEGのビルトインオーブン。
  • AEGのIHクッキングヒーター。取手付鍋を縦に2つ並べて調理可能。

外国製のおしゃれなデザインに目がいってしまうが、どれ一つとってもちゃんと使い勝手や機能を踏まえたセレクトになっている。

  • 背面のスライド引き出し式食器棚も完全オーダー。見付面は全て均等割の4段引出なのだが、内部の有効寸法は全て収納するカトラリー類、食器類によって変えてある。上段は浅いもの、下にいく程ボウルなどの深い皿を収納できるようになっている。
  • キッチン奥には広いパントリースペース。

生活感が出やすい冷蔵庫もパントリーに設置するという徹底ぶり。全てが計算しつくされたキッチンは、彼女の仕事場でもあり、彼女の大切な家族のための食事を作る場所でもあり、そして何より「彼女のアイデンティティー」だった。

リビングの薪ストーブ横にあった壁掛けのテレビも撤去したそう。「やはり、合わないから。」と。小田さんのくつろぎのリビングダイニングには確かにテレビや冷蔵庫は似合わない。小田さんとお話していると、潔さというか、必要なものを見極めることの大切さに気付かされたような気がした。不思議なほど小気味よいなんとも充実した時間だった。

半年かけてプランニングしたオーダーキッチン。全て計算しつくされたキッチンは小田さんのアイデンティティーそのもの。シンク足元のごみ箱スペースはスムーズな料理導線の必須アイテム。食器棚は最上部がカトラリーやカップ類。続いて小皿、深皿、ボウル…と有効寸法を変えてある。

外観も竣工から3年たって、小田さん流にカスタマイズされ更に素敵にバージョンアップしていた。

凛としていて、一本芯が通っているというか、しっかりとしたアイデンティティーを持った女性。やはり、小田さんはARCHIな人。小田さんの生き方そのものがARCHIなのではないだろうか。

小田さんがバウハウスデザインの家を選んで下さった決め手は「デザインとスペックのバランス」だそう。「家族夫々好きな居場所があり、好きな時間を過ごせるところが気に入っている。」という嬉しいお言葉を頂いた。

Text by Kozue INAMURA  (2018/12/12)

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